食品残渣付きプラのリサイクル事情


昨今、食品残渣付きプラスチックのリサイクルに関してお問合せを頂くケースが増えきております。

 

飲食店や食品メーカーで発生する廃プラスチックは一日あたりの排出量が非常に多く、一般家庭のように1つずつ丁寧に水洗いする事が難しい為、食残が付いたままの状態で埋め立て処分もしくはサーマルリサイクル(焼却処分)されているケースが一般的です。

 

焼却時に、食品残渣に含まれる塩分が焼却炉の腐食やダイオキシンの発生原因となるため、少しでも塩分濃度を減らす事が環境負荷低減には必要となります。

 

また産廃処理費も高騰してきており、付着残渣物・水分の分離及び、運搬・保管途上での衛生面改善のご相談も増えてきております。


 

日本シームの『洗浄粉砕機』は水を注水しながら洗浄粉砕を同時に行う事が出来る弊社オリジナル製品です。

 

機内では回転刃が高速回転する事で粉砕物を揉み洗いし、廃プラ表面の汚れを摩擦洗浄します。悪臭の原因となる成分も同時に削り取る事が可能であり、高い洗浄効果がございます。

 

洗浄粉砕後の廃プラスチックは水浸しの為、一般的には脱水処理が必要となります。


日本シームの『洗浄脱水機』は洗濯機と同じ要領で、高速回転による遠心脱水を行います。

 

プラスチック片が脱水機内の回転軸や筒状のパンチングスクリーンとぶつかる事で、水分と汚れを強力に吹き飛ばす事が出来ます。

 

これらの機器を組み合わせる事により、食品残渣付きプラスチックの汚れや匂い、そして問題の塩分濃度を落とす事が可能となります。

 

洗浄脱水機は縦型の他、より高性能で軟質プラスチックの脱水に適した横型の脱水機もございます。

 


<食品残渣付きプラスチック 洗浄粉砕写真>

 

廃プラスチックの状態が良くなることで、従来は高額の廃棄費用が掛かっていた分が減額をされたり、環境に優しい形でサーマルリサイクルを行う事が可能となります。

 

また最近では、食品残渣付きプラスチックを化学的手法により、分子レベルへと分解し、新たなプラスチック原料として利用するケミカルリサイクルの取り組みが進んでいるようです。

 

今後も食品残渣付きプラスチックをリサイクルするニーズは増えていくと思われますので、今回の記事が参考になれば幸いでございます。

 



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